azores

各産地の特徴

Açores アソーレス

地域名 DOP地図
上の位置
DOP(DOC) IGP (VR: Vinho Regional)
Açores / アソーレス 29 Graciosa / グラシオーザ Açores / アソーレス
30 Biscoitos / ビスコイトス
31 Pico / ピコ
https://www.azoreanwines.com/historia (地域別生産者組合URL)
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中世には大切な寄港地であった大西洋に浮かぶアソーレス諸島は9つの島からなる群島で、その内3島でワインが造られています。気候は一年を通じて穏やかで湿度が高く、地衣類、シダ、コケが繁栄する緑豊かな地域でが、島特有の気象条件によって、急に豪雨、強風、霧の発生などが起こることが良くあります。火山噴火がもたらした溶岩が海岸沿いまで広がっており、この火山性の土壌でぶどうが栽培されています。ポルトガルで最も高い成層火山のピコ山(標高2,351m)もアソーレス諸島にあります。

ピコ島ではぶどうは乾燥した溶岩石で造られた伝統的なクライスと呼ばれる2m~3m四方の石垣の中にテラス式で栽培されています。石垣の壁は海風からぶどうを守り、夜間に熱を放出する効果があります。この伝統的な栽培方法の景観は2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。

アソーレス諸島で栽培されているぶどうの多くはフィロキセラ害の後に島に持ち込まれたアメリカ系の品種で、「香り高いワイン」を意味するヴィニョ・デ・シェイロと呼び現地で飲まれています。

アソーレス諸島にはピコ、ビスコイトス、グラシオーザの3つのDOCがあります。主に、ピコとビスコイトスでは主にヴェルデーリョ、アリント、テランテスからフォーティファイド・ワインが造られています。DOC グラシオーザではヴェルデーリョ、アリント、テランテスの他、フェルナン・ピレスとマルヴァシア・フィナから白ワインが造られています。冷涼な気候で殆どが白ワインですが、近年メルロを使ったワインが造られるようになりました。 れています。