alentejo

各産地の特徴

Alentejo アレンテージョ

地域名 DOP地図
上の位置
DOP(DOC) IGP (VR: Vinho Regional)
Alentejo / アレンテージョ 22 Alentejo / アレンテージョ Alentejano / アレンテジャーノ
https://www.vinhosdoalentejo.pt/en/wines/wine-history/ (地域別生産者組合URL)
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アレンテージョ地方はポルトガルの約3分の1を占める広大な産地であり、人気が急上昇しています。赤ワインの生産が多く、高級ワインだけでなく日常ワインもありフルーティーな飲みやすい味わいはリスボンのカフェやレストランでの取り扱いが多い人気のワインです。

海沿いで涼しいアルガルヴェから北に進み丘を越えると広大な内陸の産地、アレンテージョに到達します。内陸性気候で冬になると厳しい寒さに見舞われますが、夏は乾燥し暑い地域で、なだらかな起伏はあるものの、延々と続く平野が広がります。北東部には山岳地帯となり、サブ・リジョンのポルタレグレの東にはスペインとの間にそびえるサン・マメデ山脈があります。土壌には片岩、ピンク色の大理石、花崗岩、石灰岩で、この多様性のある土壌の多くは保水性の高い粘土質の表土の下部に見ることができます。DOP アレンテージョはIGPアレンテジャーノの約5分の1を占め、8つのサブ・リジョンに分かれています。ただ、ラベルにサブ・リジョン名を見ることは殆どありません。サブ・リジョンの7か所は中央に集中し、ポルタレグレだけはサン・マメデ山麓の花崗岩の丘陵地帯に位置しています。夜間に降雨量が多く、気温が低いポルタレグレの気候が、栽培されている伝統的品種に複雑さと新鮮さをもたらします。サブ・リジョンのボルバ、エヴォラ、ルドンド、レゲンゴスからはアレンテージョの典型と言われる、滑らかで調和のとれた非常に飲みやすい赤が造られます。また、グランジャ・アマレレジャ、モウラ及びヴィディゲイラのサブ・リジョンは石灰岩ベースの痩せた土壌と非常に暑い気候でぶどうの栽培敵地とは言えませんが、この地の若い生産者はアレンテージョの南部でのワイン造りに将来性を感じ、新しい可能性を追求しています。

白のアンタン・ヴァスはアレンテージョで成功を収めており、酸味とトロピカルフルーツの風味を持ち、樽発酵にも向いている品種です。その他、酸が特徴のアリントとロウペイロ、その他ブレンドとしてディアガルヴェウズ,マンテウド,ペルム とラド・デ・オヴェルハが使われています。赤品種ではアラゴネス(テンプラニーリョ)が最も栽培面積の広い品種です。フランス品種のアリカンテ・ブッシェもブレンド用として使われています。その他アルフロシェイロ、カステラン、トリンカデイラ、モレト、ティンタ・カイアーダ、ティンタ・グロッサとこの地方の固有品種が多く栽培されています。新しいスタイルとして、IGPアレンテージョの格付けとして認められているシラーやカベルネ・ソーヴィニョンなど国際品種を多く取り入れて成功を収めています。