Peninsula de Setubal ペニンスラ・デ・セトゥーバル
地域名 | DOP地図 上の位置 |
DOP(DOC) | IGP (VR: Vinho Regional) |
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Península de Setúbal / ペニンスラ・デ・セトゥーバル | 20 | Palmela / パルメラ | Península de Setúbal / ペニンスラ・デ・セトゥーバル |
21 | Setubal / セトゥーバル |
セトゥーバル半島はリスボンのすぐ南、テージョ川の河口に位置します。半島の南海岸に沿って走る小さな山が鎖のように続くアラビダ山脈を除き、この地域の大部分は石灰岩または粘土石灰岩が風解した平らな砂地です。アラビダの斜面で栽培されているぶどうがモスカテル・デ・セトゥーバル(マスカット・オブ・アレキサンドリア)です。この地は暑く乾燥した夏と穏やかで雨の多い冬の地中海性気候で、アラビダ山脈の斜面は標高が高く海に近いため平地よりさらに涼しい環境でぶどうが栽培されています。
地域の南部を流れるサド川にちなんで、テラス・ド・サドと呼ばれていたIGPの呼称名は最近 ペニンスラ・デ・セトゥーバルに改名されました。セトゥーバルとパルメラの2つのDOCがあります。DOCセトゥーバルはフォーティファイドワインの産地で主にモスカテル・デ・セトゥーバルが主原料で、ブレンドの85%以上を占める場合、「モスカテル・デ・セトゥーバル」とラベルを付けることができます。それ以外はDOCセトゥーバルになります。
甘くて香ばしいワインで、若いうちは花とレーズンの様な香りがあり、熟成すると砂糖漬けのオレンジの風味やナッツのような熟成した香りが広がります。ピンク色のモスカテル・ガレゴ・ロッショからのワインはより香り高いワインを作ります。DOCパルメラは赤ワインの産地で、暑く砂地土壌のパルメラの地に良く合う収穫期の遅いカステランを主体にチェリーの様な味わいがあり、複雑さと深みを持ち、上品でバランスの取れたワインが造られています。