
2010年度版 「田辺由美のWINE BOOK」内で、EUワイン共通市場制度についての説明がなされています(30p、34〜35p参照)。
新しい情報として掲載はしておりますが、2009年8月1日に始まった制度で、徐々に、各国から情報が入っている状況です。確認が取れ次第、お知らせしたいと存じます。
新しい情報・訂正事項は、メルマガでお知らせいたします。HPでの掲載も行う予定ですが、やや時間が掛かりますことをお許しください。
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■2010年1月28日メルマガ掲載
VQPRDとVins de Tableの廃止に伴う新規定の、EUワイン共通市場制度(OCM)が2009年8月1日施行されました。
この中で、EUレベルでのワインの品質分類について、これまでの指定地域優良ワイン(VQPRD)と日常消費用ワイン(Vin de Table)という分類を廃止し、地理的表示付きワイン(AOPとIGP)と、地理的表示のないワインという分類に変更されました。
これに伴いフランスでは、これまで4階層(AOC、VDQS、ヴァン・ド・ペイ、ヴァン・ド・ターブル)に分かれていたフランスワインの品質分類について、EUの新たなOCMに則った3階層(AOP(AOC)、IGP、地理的表示のないワイン)に変更されました。
EUの新しいワイン共通市場制度(OCM)と、ヴァン・ド・ペイ・ドック生産者組合総会での採択に基き、2009年8月1日より、ヴァン・ド・ペイ・ドックは、IGP(Indication Geographique Protegee;地理的表示保護)となりました。
名称は2009年8月1日より「ペイ・ドック(Pays d'Oc))」と一新され、2009年ヴィンテージより適用。
このため、09年ヴィンテージから、ラベルには(1) 品種名(2)「Pays d'Oc」(3)「Indication Geographique Protegee」(英語表記の場合は、Protected Geographical Indication)が表記されます。
なお、旧在庫を販売する期間を考慮し、2010年12月31日までは移行期間としてこれまでの「ヴァン・ド・ペイ・ドック」の名称の使用も許可されます。
■2010年2月5日メルマガ掲載
1979年、EU産ワインは「ワインの共通市場組織に関する理事会規則」として整理統合され、1999年改定を重ね、EU内でのワインの地理的表示、産地、品質等に関して規定を定められました。その結果VQPRDとVin de Tableのカテゴリーができ、これに基づいて各国の品質分類が行われました。しかし、欧州の生産者に義務付けられているワインの製造方法やラベル表示に比べると、規定が緩やかで、消費者に解りやすい新大陸のワイン産地との市場競争によって欧州内でのワイン余りの状況がこのところ大きな問題となっています。
その状況を打破し、ヨーロッパ産ワインの競争力を高めるため、2006年よりワイン共通市場制度の抜本的改革を提案し、2008年4月に1999年に定められた規定の改定が行われました。
| 品質分類 | 旧規定 例:フランス | 新規定 例:フランス | |
|---|---|---|---|
| 特定地域産高品質ワイン (旧VQPRD) |
AOC AO VDQS |
→ | AOP(英:PDO) |
| 地域的表示を有するヴァン・ド・ターブル | Vin de Pays | → | IGP(英:PGI) |
| 地域的表示の無いヴァン・ド・ターブル | Vin de Table | → | Vin de France等 |
※AOPのほうがIGPよりも地域とのつながりが強い
※AO VDQSは、AOCかIGPのどちらかのカテゴリーに移行
| <誤> | <正> | |
|---|---|---|
| 下11行 | SIGの正式名 Systeme d'Information Protegee |
SIGの正式名 Vin Sans Indication Geographique |
| 下8行 | IGT | IGP |
| 下6行 | IGT | IGP |
http://www.wincle.com ワインアンドワインカルチャー株式会社 田辺由美